インタビューをお読み下さる皆様へ...

2004年3月2日。PeterCriss.NETにPeterからのコメントが載りました。Peterの悲しみが痛いほどに伝わるそのメッセージは、世界中のKISSファンや関係者に衝撃を与えました。
今回は「PeterCrissが脱退」したのではありません。今のこの時代のKISSが、Peterを“無視”したのだと思っています。Mr.PeterCrissと世界中のKISSファン・Peterファンに対して、とてもとても非礼な方法でPeterを“放置”したのだと。

Peterが何に対して憤り、悲しみ、傷ついたのか。何をKISS側に伝えたかったのか。それは“契約の継続”を無理強いすることではなく、自分以外のドラマーを認めないことでもありませんでした。それは一体何だったのでしょう。

それは、“驕りから生まれた無礼”に傷付けられた苦しみ、憤り、そして悲しみだったのではないかと思います。Peter本人に「きみには連絡しなかったけど、きみはもう歳で叩けないから他のドラマーでいく」と平気で言えたり、ラジオで「Peterはまたドラッグをやって...」とでっち上げの話で責任を曖昧にするメンバーがいるバンドに、どうしてPeterが戻りたいと思うでしょうか。

このエディ・トランク・ショーでPeterが話した内容は、様々な反響を呼びました。あまりに赤裸々な内容を公にしたことを嫌ったファンも少なくありませんが、Peterの側に立ち深い理解と愛情を示すファンは多かった事でしょう。

あれから1年経ちました。このインタビューを読みそして今のPeterの生き方をPeterCriss.NETで知り、皆さんは何をどう感じるでしょうか。人が生きて行くなかで何が一番大切なことかなのか、きっとPeterがその答えを教えてくれると思います。

 


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■インタビューの模様をQuickTime Playerで聴く事ができます。■
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■interview 1

 

Eddie : さて、いまスタジオにはPeterCrissに来てもらっています。インタビューを始める前に1976年のピーターそしてKISSの名曲「ベイビー・ドライバー」で軽くウォーミングアップしましょう。その後にスタジオに来ているピーターに当時の思い出について語ってもらいます。今日は、かのPeterCrissを迎えることができて本当に嬉しく思っています。ピーター、今日はどうもありがとう。
Peter: こちらこそ嬉しいよ、エド。
   
Eddie: ピーターならいつでも大歓迎ですよ。
Peter: もちろん私も同じさ。ここでインタビューを受けるのは名誉なことだからね。私もエドのファンなんだ、お気に入りのDJだよ。
   
Eddie: どうもありがとう。ピーターは僕のことを(聴取不明)
Peter: いや(聴取不明)ここに来たかったんだよ。色々な局にインタビューに行くけれど、エドは特別だからね。
   
Eddie: ありがとう。
Peter: ここに来ることは本当に名誉なことなんだよ。
   
Eddie: 本当にありがとう。確か前回会ったのはラスベガスだったと思いますが。
Peter:

そうだね。

   
Eddie: 1年くらい前でしょうか。
Peter:

そうだったね。

   
Eddie: Palmsでのショーが終わってからもずっと楽しくて興奮していたのを覚えていますよ。
Peter:

そうそう。誰もそこにいるのが私だと信じなかったね。一晩中色々とあったしね。

   
Eddie:

ちょっとした混乱があったんですよね。ここ数年の傾向のようですが。

Peter: そう、本当に。私も心配しているんだよ。
   
Eddie:

ところで、ピーターと話をしたいと思っている人はたくさんいるわけですが、これから話を進める前に、本来はピーターが数週間前にここに来るはずであったことを皆さんにお伝えすると同時に、ピーターの友人が亡くなられたことにお悔やみを申し上げます。

Peter:

ありがとう。

   
Eddie:

ピーターにとって、とても辛いことであったとは思いますが、スタジオにまた来てくれて感謝しています。ファンのみんなもまたピーターの声が聞きたくてたまらなかったと思います。さて、これまで、色々な噂が流れ、どれが本当でどれが嘘なのかわからなかったわけですが、まずは唐突に「なぜKISSを脱退したのか、一体何があったのか」という質問からぶつけてみたいと思います。

Peter:

重い質問だね・・・

   
Eddie:

本当にいきなりだけど、ピーターへ一番尋ねたいことなんですよ。

Peter:

どこに喋ったらいい?

   
Eddie: そのマイクにお願いします。
Peter:

OK。

   
Eddie: できたらもうちょっとマイクを引いてみて。
Peter:

つまり、今なぜ私が彼らと一緒じゃないのかってことだよね?

   
Eddie:

そう。一体何があったのでしょうか?どのような流れでそうなったのか?
他のメンバーからも色々と聞きましたが、彼らが言っていることが、本当にピーターがバンドを離れた理由なのでしょうか?僕もファンのみんなも、ピーターが常に自分の考えに忠実に、自分の心に正直であったことはよく知っています。だからこそ、どうしてなのかを知りたいんです。KISSはツアーをこの夏(注:2004年)に予定している、前回のツアーはエアロスミスと回った、そして突然PeterCrissがいなくなるなんて・・・一体何があったのでしょうか?

Peter:

ツアーが終わってから私は家に戻ったんだ。前回のツアーは私の誕生日12月20日に終わって休暇に入ったわけだけれど、本当にツアーの終わり方としては最高の終わり方だったね。特にあの偉大なエアロスミスと一緒のツアーだったこともあってね、あんな大物とステージを共にしたことは自分にとっても本当に名誉なことだったわけだけれど。ツアーも終わって私は家に戻ったんだ。

それからしばらくして、私の弁護士が彼らにコンタクトを取ろうとしたんだけれど、誰も返事をくれないんだ。だけど周りから聞く話では、彼らは私にコンタクトを取りたがっているという。でも、彼らは私の電話番号を知っているわけだけど、電話が鳴る気配もない。私としては電話が鳴って欲しいという期待もあったんだ。でも結局電話が鳴ることはなく、それから再び時間が経って、ついには契約期間が過ぎてしまった・・・。それ以上の契約はなく、延長の話も何もなかったんだよ。それで私は自分のサイトにコメントを書いた。それを一語一語正確にいま覚えているわけではないけれど、まあ要約すれば「誰も私に連絡をしてこない、私にコンタクトをとらなかった」というようなことを書いたと思うよ。すごい数の人たちから、Peterの近況を教えてくれ教えてくれと言われ続けていたから、そういうコメントをサイトに載せたわけです。

そのすぐ後にポールから電話をもらったんだよ。そこではじめて彼らが新しいKISSをやりたいと思っているということを聞いたんだ。で、私としては「新しいKISSってどういう意味?」っていう感じだったわけだけれど、まあそんな話になってるんだっていうんだよね。それで、詳しく話を聞いてみると、ピーターはもう年だから二時間もドラムを叩くことは出来ないだろうし、何か新しいことをやるのには新しい血が必要だ、みたいなことを言われたんです。

ポールとはこれまで色々とケンカもあったけれど、すぐにケンカを買うようなことは今までなかった。でも今回のことを聞いた時にはさすがに我慢できなくなってね。もうすべての不満をぶつけたんです。ありとあらゆる不満をぶつけました。私も不満を言う正当な理由が今回はあると思ったからね。エドならよくわかっていると思うけれど、私だって理由なく怒るわけないんだ。今はメンバーではないかも知れないけれど、まがりなりにもKISSの同じオリジナルメンバーである私によくそんな言い方が出来るなと思ってたんだ。

もう昔のKISSはどこにもいないんだよ。KISSはピーター、ポール、エース、そしてジーンがいてはじめてKISSだからね。このメンバーに代えられる者はいないし、バンドにとってそんな重要な存在に対して「KISSではもうやれないんじゃないか」なんてことを言うなんて、私や私のファン、つまりかつてのKISSファンに対する侮辱じゃないかと思ったんだ。ファンがいてはじめて私たちはこの世界で最高の人生を過ごすことができたわけで、私はいつもファンのみんなに「もしみんながいてくれなかったらこんなに素晴らしい人生を送ることはできなかった」って言っているんだけれど、この時のポールの態度はあまりにも勝手な傲慢な態度に感じたんだ。

二時間以内で新しいことをやる、二時間も叩きたくないだろう?って言われたんだよ、そしてツアー中の私が楽しくなさそうだと言うんだ。私は言ったんだ。ああ、ツアーは楽しくなかったよ、なぜならエースがいないからだよって言ったよ。本当に正直に言って、私にとってエースがいないっていうのはKISSでないし、いまはもうそんなKISSをサポートするつもりもないんだ。

   
Eddie : そうですよね、実際僕も覚えているのですが、正直な話、最後にKISSのプレイを目にしたときっていうのは・・・エアロスミスとのツアーではあなたたちを見ることはなかったし、最後にピーターが演奏したのを見たのは日本から帰国した直後のラスベガスPalmsでのショーでしたね。ピーター、あなたの演奏に関して言えば、あの夜のショーは100%完璧なもので、本当にこれまでにないくらい素晴らしい演奏でしたよね
Peter: ありがとう
   
Eddie: 僕が最初にKISSのコンサートに行ったのは1977年のことで、もうかなり前からのファンですが。
Peter: そうだったね、エド。
   
Eddie: (ラスベガスPalmsでのショーは)本当にこれまでにないくらい最高の演奏でした。ショーの後にテーブルを囲んで「ピーター、何てことだ!最高だよ!」って話しかけたんです。
Peter: そうだ、エドが話しかけてきたよね。
   
Eddie: ピーターの演奏は本当に素晴らしいものでしたから。
Peter: ありがとう
   
Eddie: それで、その後ピーターはバンドに残りながらも、「エースがいないとダメだ。同じようにはできない。マジック(魔法)がないんだ」って話してくれたのですが、その言葉が何よりも強く印象に残っています。
Peter: そうなんだ。本当に私にとって辛いことだったんだ。ポールにも「エースがいないとダメだ、同じようにできない」って言った。でもポールは「それはもう昔のKISSだから」って答えた。しかし昔のKISSがないのなら、新しいKISSだってないと思うんだよ。新しいKISSって一体何さ? 20世紀のKISSがエース、ピーター、ポール、ジーンで、21世紀のKISSはポール、ジーン、エリック、トミーだと言うのかい?

同じようにメークアップをして、同じ曲を演奏して、もちろん同じ曲を昔とまったく同じようには演奏できないだろうから、まあ新しい曲をいくつかやるわけだろうけれど、彼らはそれが新しいことだという。それが新しいKISSだというわけなんだ。でも私はそうは思わない。そして・・・私は実際耳にしたわけだけれど、私が一番憤りを感じている最大の理由は、ファンのことをないがしろにする彼らの態度なんだ、それに私の心は大きく傷つけられたんだよ。

だから“それには耐えられない、わかった、それなら勝手に新しいKISSをやればいい”と思うようになった。メークもやめて、新しい曲を作り、まったく新しい衣装、照明、サウンド、演奏、雰囲気、ルックスで行けばいい。それなら私も納得する。それならエリック、トミー、ジーン、ポールでまったく新しいKISSをやればいいと思うんだよ。

でも新しくなって私を落胆させても、私にとってKISSは昔のKISSのことだからね。電話でも言われたんだ「もう俺たちは昔のKISSじゃないんだ」って。それじゃぁそのポールは一体何様なんだ? ポールはまるで「さあ、ピーター、出口はここだよ」と私に言っていたようなもんだ。ジーンも「ピーターと連絡を取ろうとしてきた」という。私は彼ら二人を一つの部屋に呼んで話したいと思うよ。彼らはもう二人で話すことなんてないからね。もう随分と話をしていないんじゃないかな。彼らは互いに話をしたくないようだよ。これは本当の話なんだ。

でもジーンは私が氷を…いや、私の肘や手がひどい状態で、神経が痛むから、ツアー中は私のためにトレーナーを雇ったわけだけれど。そのトレーナーはとても熱心にやってくれて、彼ほど一生懸命にやってくれた人はいないくらいで、私も一生懸命頑張って、演奏もこなしたんだ。それで、ツアーが終わる頃には背中の神経が本当に痛んで、もう死ぬほど痛くなって、すごく辛かった。彼らもそれがイヤで不満で。もちろん、私も辛いしね。というか、一番痛くて辛いのは私自身なわけでしょう。医者に行って、背骨に麻酔を打ってもらいながら何とかツアーを乗り切ったんだけれど、休みの日にそのことについてジーンに文句を言われたんだ。

部屋で体を冷やしている私に文句を言いに来ていったいどうしろと言うんだ? 私は神経を痛めていて、医者にも休めと言われたから、部屋で痛む箇所に氷をあてて冷やしていたんだ。スポーツ選手だってね、フットボール選手だって、バスケットボール選手だって休みの日には腕や首、脚とかに氷をあてるでしょう。私はドラムを叩いているわけで、ドラムっていうのはすごく肉体的な楽器なわけで体を酷使するんだ。私も58歳だし、もう若者ではないからね。つまり、それは調整日みたいなものだよ。私は休みには、ルームサービスをとって、映画を観たり、首を氷で冷やしたりして、また次の夜の演奏に備えるんだ。

私はジーンが彼の休日に何をやっていたかについて口出ししたことはない。実際、ジーンは私たちと一緒に飛行機に乗らないし、一緒に周ることはなかったし、泊まるホテルも別だった。言ってみれば私が不満を言うから私の好きなようにさせたのだろう。私は色んなことに思うとおり言ったからね。

例えば一緒に車に乗るとき、彼らは私と一緒に乗りたがらなかったり、ポールとジーンは互いに話したがらなかったので、ジーンを私とあえて一緒にしたり、または自分の妻とだけ一緒に乗ったもんだよ。で、私は別の車、そしてTommy ThayerとDoc McGee、Paul Stanleyや他の人たちが別の車に一緒に乗るから、私には内情がまったくわからなかった。

でも私はこのバンドのオリジナルメンバーの一人で、私がジーンやポール、そしてエースとともにKISSを作ったのは事実だと思ってる。私は彼らのことが好きだけれど、新しいことをやるといってもその彼らの態度は本当に無礼だと思うんだ。新しいKISSをやるというのであれば、昔と同じメークアップはやめて、昔のKISSを利用するのではなく自分たちの顔を出すべきだろう。新しいKISSをやるというのであれば、本当に新しいKISSをやればいい。昔のKISSは完全にやめて、まったく新しいKISSをやればいいんだ。ファンのみんなにも、今のこれは間違っていると言いたいよ。

それに、今夜は本当にこれが言いたいんだけれど、もう聞きたくない言葉だけれど、私はまだ年寄りじゃない。実際、ここ数年はこれまでの人生で体がもっともベストなコンディションにあると感じているんだ。それなのに、彼らは私とも、私の弁護士とも話し合いの機会を設けようとしない。でもね、こんな私たちにも昔は本当のバンドであった時代があったんだ。同じ宿で寝て、一緒の部屋に寝て、ホリデーインに泊まって、髪の毛をバスタブで青色や黒に染めたりね、みんなでグリーンウィッチビレッジを歩いたり、色んなことを一緒にしていた時代があった。ラジオでヒットすることもなく、鳴かず飛ばずの世界一最低なバンドではないかと思われた時代もあったけれど、みんなそれに耐えて、辛抱強く頑張って今の私たちがいるわけなんだよ。それについては本当に誇りに思っているんだよ。
 

 

Eddie : そうですね。
Peter: だから私はバンドが汚されるのを見たくないし、そういう方向へ向かっているのを目の当たりにすると本当に心が傷つくんだよ。
   
Eddie: 今、こうしてピーターを前にしているわけですが、このラジオを聞いている人たちはもちろんこの場を目で見ることができないのだけど、こうやってピーターを見ているだけでよくわかることは、今回のことがピーターにどれだけ大きな影響を与え、バンドのことでピーターが今どれだけ傷つけられているかということですね。
Peter: そうだね。
   
Eddie: しかし、さっきの話のように、みんなで外に繰り出したり髪を青く染めたりしたという思い出もあって、Peterには彼らに対するそういう思いもある。つまり、常にそんな思いの側面もあるということなのですね…。
Peter: 本当にそうだ。
   
Eddie: でも僕がここで思うのは、ここがピーターに100%同意できるところなのですが。 ポールがこの番組に来たときに話したことをはっきり覚えているんですが、ジーンとポールは明確に、みんなが、いや多分みんなではないかも知れませんが、KISSのファンは本当に「忠実」だと言っていましてね。それは僕も驚いているのですが。でもこの忠誠心をある意味うまく利用しているところがありますよね。
Peter: そうだね。
   
Eddie: 彼ら(ファン、みんな)はこれが“ビジネス”であると知らないんですよね。ピーターが契約の話をして、エースが契約のことを話し、また彼がこの番組に出たときも。
Peter: そうだね。
   
Eddie : あなたたちのようなミュージシャンが基本的には雇用者であり、契約によって仕事をし、契約期間が過ぎれば、他のスポーツ選手と同じように新しい契約を結ばない限りそのチームで仕事をすることはないということを知らない。
Peter: そうかもしれないね。うん。
   
Eddie: だから、そういう意味で僕が感じるのは、彼ら(ジーン、ポール)には好きな曲を好きなメンバーで演奏するというすべての権利があるのだろうけれど、長年のKISSファンである僕を嫌な気分にさせるのはね、さっきピーターが言った通り、それならメークを落とし、そうでなければ新しいメンバーにそれぞれのキャラクターを新しく作るというようなことをすべきだということですよ。そうでなければ、それは新しいものとは到底言えず、ごまかしに過ぎないというわけですよ。
Peter: まさしくその通りだ。
   
Eddie: それはKISSも彼ら(ジーン、ポール)も、ハードコアファンというものはKISSが表されているものであれば何でも買うということ知っているからなのですね。
Peter: その通り。
   
Eddie: 彼らにはパーセンテージがわかっていて、まだそれを満たしていないんです。何をしようとそのパーセンテージがわかっているから、とにかくロックンロールだけ知っているような普通のファンが獲得できれば良いと。
Peter: そう。
   
Eddie: Bethや他の有名な曲3〜4曲が聴けて、ショーに行くとピーターやエースの印象を見ることができればトミーでもエリックでも良いと。彼らや、彼らの演奏、パフォーマンスを否定するものではないということですね。
Peter: そうだと思うよ。
   
Eddie : それがKISSビジネスの裏とは知らずに、オリジナルメンバーをそこに見て去って行く。
Peter: そうだね。
   
Eddie: 今日はピータークリスの話をたくさん聴くということなので、手短にしたいと思いますが、もう一つ話があります。またラスベガスでの話しなのですが。ピーターはバンドで演奏していたので二つの観点がわかると思うのですが、彼らはエースの代役を立ててツアーをし、そしてピーターの代役をバンドに入れてツアーをし、今二人をバンドから追い出したわけですが。
Peter: 彼らはあちこちでたくさんの人を引っかきまわすんだ。
   
Eddie: 最後に見たKISSのショーがラスベガスだったのですが、それはピーター、ジーン、ポール、そしてトミーだったのです。
Peter: とてもいいショーだったね。
   
Eddie: 素晴らしいショーでした、でも一つ、とんでもない話があるのです。 次の日、僕は妻と一緒にプールサイドでくつろいでいたのですが、隣のラウンジチェアに数人の子供たちが座っていまして、前夜のショーのTシャツを着ているんです。それでショーの話をしているんですが、そのうちの一人が僕に「昨夜のショーを見た?」って聞いてきたんです。僕が「もちろん」と答えると、その子は「僕なんか目の前でエースを見たんだよ」って言うんですよ。 で、何言っているだい?という感じだったのですが、ちょっと軽く言い争っちゃいましてね。僕が「確かにショーにエースはいたけれど、あれはエースじゃないんだよ」と言っても「いやあれはエースだ」、みたいな話になっちゃって。まあ僕も論争するつもりはなかったんですがね。
Peter: すごい話だ。
   
Eddie : でも、つまりそのようなファンこそ、彼らが望んでいるものなんですね。
Peter: そうだね。
   
Eddie: ハードコアなファンというものはオリジナルメンバーを知りながら、メークの下が誰であってもお金を出すということを彼らは知っていると。
Peter: そうだ。
   
Eddie: 僕は、いつの日かKISSからジーンもポールもいなくなってしまう日がくるのではないかと思っています。ファンがそう欲すればいつの日かそのような事態を彼ら自身が目の当たりにする日がくるのではないでしょうか、Manuedoのように。それはつまり、彼らがファンをそのようにした背景で起こり得ることなのかもしれません。
Peter: 本当にエドの言うことは的を得ているよね
   
Eddie: ええ。
Peter: 本当にそうなるかもしれないね。マネー・イズ・マネーだからね。
   
Eddie : またピーターに話してもらいますが、その前に一つだけ質問させて下さい。
リユニオンツアーは本当に最高だったし、とても大掛かりなイベントでした。とにかくみんなが求めていたものがそこにあって大成功に終わったわけですが、一体いつ頃から今のような状態になってしまったのか。つまり、リユニオンをやって、サイコ・サーカスがあって、フェアウェルツアーがあって・・・それから何があったんでしょうか。みんなハッピーだったし、すっごいイベントを成功させ、めちゃくちゃ盛り上がっていたものが、なんでまた急降下してしまったのか、ということなんですが。
Peter: そうだね・・・まあそれはさっき言った「彼らが支配的だ」という話に戻るんだけどね。ジーン・シモンズとポール・スタンリーは本当に支配的なところがあってね、そう、すべてを支配したがるんだよ。私は自分のオフの日に映画を観たりルームサービスをとったり、休んだりしてもね、次の日の夜はバシッと決めるんだから休みの日に何をしていようと私の勝手じゃないかと思うんだ。たとえばストリップ劇場に行ったって、それはその人の自由でしょ?私だったらそんなことに口を突っ込まないよ。夕食に行きたいというのであれば自由に行けばいいんだし、もちろん買い物だって構わないさ。ちょっと話がずれてしまったけれどね、つまり…
   
Eddie: つまり、その支配によってあの急上昇があったと?
Peter: そうだね、リユニオンのときは問題なかったんだよ。オフの日にはみんなが好きなことできたし、楽しくやれてたから、戻ってよかったなと本当に思えたし、単に「俺は素晴らしいセカンドチャンスをもらえた」と思ってたんだよ。自分に与えられた素晴らしいものだとね。
自分もエースも辞めて散り散りになったバンドを修復するであろう偉大なるセカンドチャンスだと思ったんだよ。自分たちの才能と伝説によるバンドを放ったらかしにしておくべきじゃないと思ってたし、まあ実際そうしてたわけだけど。バンドが散り散りになったりあらぬ方向へ向かっていくという結局自分たちがそんなクレイジーなビジネスに関わっていることはわかっていたわけでね。
   
Eddie: なるほど。
Peter: 自分としては、すべてが最高であれば良い、というような幻想の中にいたかったんだな。まあ、妄想のようなものかもしれないけれど、メンバーみんなが本当の兄弟のように戻れたら最高だなっていつも思っていたからね。
もう一度、喜びを分かち合って成功しようよ、と。
そんな感じでリユニオンが終わり、「サイコ・サーカス」に取り掛かるわけだけれど、まあ私としては「バンドとしてついにスタジオアルバムができる」ってとにかく喜んだんだ。ファンも同じように喜ぶと思っていたし。
それで、KISSとして待望の、最高のスタジオアルバムを製作することになった。このアルバムでは才能あるBruce
Fairbairnがすべての曲とか素材を選んだんだ。ところが、私もたくさんいい曲を書いたんだけれど、それじゃまだダメだ、不十分だと言われた。で、ポールが書いたこのバラードを歌うようにと言われたり、単刀直入に「私が指揮を
とるから私に言われたとおりにすればいい」と言われたんだよ。「レコーディングの金は払うから言われた通りに演奏しろ」と。あなたの意見は聞きたくない、とにかく言われた通りに演奏すればいいんだ、という感じにね。
   
Eddie: それはデストロイヤー以来のこと?
Peter: そんなの我慢できなくってね、毎日、鏡に映った自分を見て、自分のファンたちのことを思ったら、人の言われたように演奏するなんてね、そんなことはできないよ。それからかな・・・エースなんかは本当に何にもできなくて。。。それで、一曲だけやってね、私が歌って・・・・

ちょっと水をもらえないかな。
   
Eddie: そうですよね、確かにエースもサイコ・サーカスでオリジナルメンバーの4人がやりたいようにやったのが「Into the Void」1曲だけだったというようなことを言っていました。
Peter: そう。Into the Void。
   
Eddie : ピーターがドラムを叩き、メンバーがそれぞれの演奏ができた唯一の曲なんですね。
Peter: そう。あの曲はいいね、ほんの一瞬ではあったけれど、本当に昔に戻った気がしたよ。ようやく一緒の部屋に戻れた、って。しかし自分の曲は却下された・・・傷ついたね。エースもそうだと思うけれど、本当に嫌な思いをしたんだ。しかしBobbyは、私たちがチームとして、そしてグループとして行ったすべてを拒否したんだ。デストロイヤーは私たちが一つのバンドとして作ったからあんなに売れたんだと思う。
KISSの状況がさらに売れて話題になって強力になってくると、あの二人は、私の感じ方では再び支配的になってきたんだよ。彼らが言う通りに私が従って彼らの思い通りに演奏するように要求し、自分たちのやりたい曲を入れるという・・・私から言わせればそんなアルバムは最低だ。
そんなやり方は、これまでにやってきた中でも最低だよ。だって、その中で私の役割というものがないんだから。それで、そのアルバムの曲をライブでやらなければならなかったんだけれど、それには反対したんだ。自分の曲もなく、誰か他の人の曲だし、それじゃつまり、私は単なる「脇役」じゃないかって。バンドを作った当初、ピーター・クリスはキャットマンだった。しかしサイコ・サーカスでは、ピーター・クリスはただの脇役。エースなんか、本当の脇役だよ。もう悪夢みたいなものだったし、全然うまくいっていなかったから。「フェアウェルツアー」をやったのは本当によかったと思ったんだ。
   
Eddie: ということは、あのアルバムを製作した時に亀裂が入り始めたということですね。
Peter: そうだね。
   
Eddie: それで、もちろんアルバムのツアーがあって、それからそういった亀裂がどんどん深まっていったというわけですね。
Peter: そうだよ。
   
Eddie: それで「フェアウェルツアー」となるわけですが、これは多くのKISSファンが本当に終わらせるべきだったと思っていたようです。ツアーの間中、ポールはファンから「なぜフェアウェルツアーなのか?」の質問攻めだったのですが、彼は「恥をかく前に、地に落ちる前に、ファンに「もうやめたら?」と言われる前に終わらせたいと思った」と話しています。
Peter: そうね、彼の言っていることは正しいね、その通りだ。
   
Eddie: それではピーターは、さっき言っていたようにジーンとポールはもはや話もしなくなったということですが、その後もKISSがツアーを続けていることについてはどう思いますか?
Peter: そうだね。。。
   
Eddie : つまり、なぜツアーを続けられるのかと。単にお金のことですかね?
Peter: まあ。そうだね。
   
Eddie: そういうことですか。
Peter: うん、それで私たちは逃げ出したんだと思う。しょうがないよね。もし、お金のためでなく、ファンのためというのであれば、エースも私も続けていただろう。今もやっていたと思うよ。それがリユニオンの目的だったのだから。ファンのためなら、また一緒に集まって昔のようにね、もちろんまだKISSを見たことのない人たちや、本当にKISSをもう一度みたいっていう人たちのためにもね、それが目的だったのだから。子供や家族にもショーを見せるっていうのにはみんながワクワクして、本当に「さあこれが1996年のKISSだぞ」っていう感じだったわけ。

この企画には周りのみんなも本当に期待して、もちろん100ドル札や、ジェット機や、お金や、ビバリーヒルズの大邸宅とかを想像してね。まあ、私にとって、そういうのは癌みたいなものだったけれど。私はもうお金のためには祈らないんだ。神に祈る。私は人を愛する。もう私は金儲けのために立ち上がり何かを考えようとは思わないんだよ。

彼らはたくさんの金を手にした・・・それでそうだね、本当にフェアウェルで終わらせるべきだったね。自分の顔を高く上げて堂々と去り「やるべきことはやったよ」ってね。ガーデンでは四夜連続売り切れだった、タイガースタジアムでもやった、すべてのことはプライドをもってやり遂げた。それでも私にはカバーバンドでしかなかったんだ。あれはKISSじゃない。

本当にね、確かにエリックは優秀だと思う、すばらしいドラマーだ。トミーに関しては、私がコンサートの後に何か食べたいものを注文するとそれを運んでくれていた人なんだ。(不明)。私たちが自分たちのキャリアのために払ってきた苦労や様々な代償と比較すると、私から言わせれば、そういう支払うべきものを払っていないものが、それと同じものを得るというのはどうか、と。(不明)
  エース、私、ジーン、そしてポールがまだラジオでも曲が流れない、コンサートでも売れない頃に多くの経験を積んで本当に苦労をして、誰からも気に入られなかったあの頃、私たちは自分たちの支払うべきものを実際に現在の自分たちのために支払ってきたんだよ。

トミーは、コンサートの後に私のためにスパゲティを頼んで世話をしてくれる我々のロードマネージャーだったんだけれど、私はロゴの入ったブーツを履いている彼を目にするわけで。しかしそれはエースではないんだ。私は毎晩、彼がエースのリードやフレーズを演奏し、エースの真似をし、エースになりきっている姿を目の当たりにする。そうなりたいと願っているとそうなるわけだけれど、彼は常にエースになりたがっていて、いや、もちろん彼は彼なんだけれどね。。。確かに誰でもオフィシャルのギターを買うことは出来るだろう。しかし、エースは私同様、KISSの創設メンバーであり、オリジナルメンバーだから、バンドに多くの血や汗、涙を注ぎ込んだわけで、それは誰にも真似できるものではない。エースになるという権利みたいなものがあるならいいけれど、ロードマネージャーである彼は違うでしょう。これは本当にひどいと思う。いくら大ファンであってもそんなことはできるわけがないだろう。

ファンがアルバムを持って舞台裏へ行き、ピーター、エース、ジーン、ポールの写真の上にトミーやエリックのサインが書かれる、そんなのは本当に間違っているよ。ファンにお金を払わせて、二人の替え玉と二人のオリジナルメンバーと写真を撮らせるのも間違っている。こんなこと言って何を言われても構わないが、これは私の本心なんだ。とにかく、こんなのはファンにとって申し訳ないことだと思う。たぶん、こんなことを彼らに対して言えるのは私だけだと思うけれど、ファンもきっとそう思っているはずだ。彼らファンたちは一生懸命稼いだお金を、莫大な金を持っている人間にこうして払うんだからね。
   
Eddie: 一生懸命稼いだお金を、ですね。
Peter: ああ、本当にそうだよ。結局リユニオン自体がどうだったのか。Doc McGeeと最初に会ったとき、彼は「ジーン・シモンズ、ポール・スタンリー、エース・フレーリー、ピーター・クリスの四人がメイクをして、ブーツを履いていなければこのバンドと付き合うつもりはない」とはっきり言ったのを思い出すよ。彼は、今も二人の替え玉と二人のオリジナルメンバーが演奏しているバンドと付き合っているわけだけれどね。理由は簡単だ。
   
Eddie: ええ。
Peter: 何が理由だと思う?金しかない。彼らが間違っていないとしたら、他に理由が思い浮かばない。彼らは昔のギターを(不明)、悲しいよね。本当に私の心は傷つくよ。
   
Eddie : そうですね。
Peter: 今夜もここへ来たけれど、実は今週は本当に疲れていてね。仲の良かった友人が亡くなったこともあって。。。さっきはありがとう、まだ立ち直れていないんだ。自分はまだ健康で生きている、エースもまだ健康で生きている、なんて考えていたら眠れなくなってね。私たちは、誰が何と言おうと、大きな帝国を作ってきたわけなんだけれどね、ロックンロール史上に名を残す偉大なグループをね。確かに大きな名を残したけれど、神には我々に品格や品位というものを与えてもらいたかった。もう、あとはバンドが一人歩きしないような、そういうレベルまでバンドを引きずりおろすべきだと感じている。ジーンにもポールにも、このバンドは大きくなり過ぎた。そう思うんだよ。
   
Eddie: ピーターの考えでは、現時点では、金銭主義によって振り回されすぎていると。それは単にお金だけのことですか?
Peter: いや、それだけではないと思う。
   
Eddie: というと?
Peter: いや。。。。そうかもしれない。
   
Eddie: ええ。
Peter: まあ、私も優秀な探偵というわけじゃないからね。
   
Eddie : そうですよね。
Peter: 探偵は好きだし、探偵もののドラマはね、でも今回のことをすべて解明するとなると・・・ 恐らくもういいよ、って感じになるかな。。。
   
Eddie: 完璧に解明する必要はないと思いますよ。
Peter: そうだね。よくわからないけれど、言ってみれば難問、かなりの難問だね。
   
Eddie: ええ。
Peter: だから、彼らもまたこの番組に出演して、自分たちの言うことを主張し、そして私も、バンドがこんなに大きくなるのに一役を買っていた私がそのバンドについて主張し、みんなが自分たちの意見を主張するんだ。
   
Eddie: そうですね、ところで、今夜はみなさんがお待ちかねのことがあるのですが、この電話を見てください。ピーターと話したい、質問したいというたくさんリスナーのみなさんと電話でお話しいただけますか。
Peter: いいね。
   
Eddie : では、リスナーの方と電話で話していただきましょう。
Peter: もちろん。
   
Eddie: ただし、このトークもお金とビジネスで成り立っている以上、コマーシャルを入れなくてはなりません。
Peter: わかっているよ。
   
Eddie: そうしないと、うちの子供に食わせてあげられませんから。
Peter: もちろんわかっているさ。あのね、別にお金が悪いと言っているわけじゃないんだよ。お金はすばらしいものさ
。だから私もいつも居心地のいい公園にいるわけじゃない。ただ、パーティに出たくないだけさ。
   
Eddie : ピーターもわかっていると思いますが、誰もが最低限のお金と安らぎを求めています。でも、もちろんたくさんのお金に恵まれていてもみじめな人はたくさんいます。
Peter: なんでだろうね。そのことについて話すのもいいね。
   
Eddie: みじめな人もそうでない人もいますけれどね。まあ、僕が言いたかったのはそういうことです。
Peter: うん、わかった。
   
Eddie: 家族がいて、健康で、幸せでという、そういうことですね。他に何もなくても。
Peter: そうだね。
   
Eddie : そういうことですね。
Peter: ありがとう。
   
Eddie: それでは、コマーシャルの後、またピーターに語ってもらいましょう。今夜はピーターにスタジオに来てもらっていますが、リスナーのみなさんにも参加してもらいましょう。電話番号を言います。ただし、今は回線が混み合っていますので、つながらないかもしれませんが、何回かトライしてみて下さい。フリーダイヤルは888-872-1043、HMHの場合は 212-869-1043までお電話下さい。それでは一旦コマーシャルです。その後すぐにピーターがあなたと直接電話でお話しします。
 

 

 

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